企業の存続発展には、本業の収益だけでなく、本業に連動しない事業を持つことは非常に有効的です。
しかし、新規事業への取り組みには時間もコストもかかることが多いでしょう。
不動産賃貸業であれば、時間も手間も最小限に利益を得る事が可能です。
そのため、100年以上続く長寿企業の多くは、本業だけでなく不動産賃貸業で経営を安定させています。中でも「貸事務所業」は、100年以上続く長寿企業の中で、最も多い業種であり、高い安定性を誇ると言えます。
下記は、帝国データバンク調査による、100年以上続く長寿企業の、業種別のランキングです。
※不動産業・製造業などの大分類ではなく、細分類した場合。
不動産賃貸業と言えば、真っ先に思い浮かべるのはマンションや住宅などの貸家業ではないでしょうか?
しかし、購入ハードルこそ高いものの、安定性や収益性において貸事務所は貸家に多くの点で優れています。
貸事務所業を始めるための最大のハードルは、物件の購入です。
事務所物件は圧倒的に数が少なく、表に出ている売り物件の大半は微妙な立地の小規模ビルが主です。
収益性を保つためには、出入りの激しい小規模事務所ではなく、1フロアの面積が一定以上(50坪以上が理想)で、人気のあるエリアの物件が理想です。
しかし、中規模以上のビル1棟を好立地で購入するには、価格が数十億円ともなり、購入ハードルも高ければ、売却ハードルも高くなり、流動性に難があります。
また、購入後の運用面も専門性が高いため、自社で素人運営してしまったり、管理の委託先を間違えてしまうと、テナント誘致や入居後の対応も上手く行きません。
普段、仲介として物件を借主様にご紹介する弊社としても、管理会社や貸主様の営業担当が頼りないと、そこの物件の紹介は躊躇います。
と言うのも、中規模以上のビルとなると、表に出ている賃料はほとんどが「相談」ですし、それ以外にも多くの「相談」が必要です。
相談のやり取りがまともにできる専門家が相手ではないと、折角借主様が物件を気に入っても、契約までスムーズにたどり着けず、お客様(借主様)の信頼を失ってしまうからです。
個人で行う副業の貸家業においても、いきなりアパートやマンションを1棟丸ごと購入するのはハードルが高いため、まずは、1ルームマンションなどから始める事が推奨されています。
小額の投資金額から始められますし、区分所有の場合は管理組合が組織されるため、管理面での手間とコストが省かれるためです。
また、大きな金額を投資するにしても、1棟に一括投資をするよりも、複数の物件に分散投資した方がリスクヘッジにもなりますし、流動性も高まります。
貸事務所業においても、まず始めてみる1件目には、ビル1棟ではなく、フロア単位で始められる事をオススメ致します。
次に立地に関してですが、事業用であればやはり東京都心、それも山手線沿線や山手線の内側が、借り手需要の面においても、地価の市場価値においても、ベストと言えるでしょう。
※イメージとしては、下記のような物件です。
折角物件が良くても、管理会社が良くなければ貸事務所業は成立しません。
仲介目線で申し上げますと、お客様に紹介する物件の選定には、物件そのものと同じぐらい管理会社を考慮します。
管理会社の仕事と言えば、入居後の管理のみをイメージされるかと思いまうが、ここで言う管理業務と言うのは、借主の誘致も含まれます。
特に難しいのが賃料設定と仲介業者との折衝で、豊富な情報量と経験値、そして人脈が必要です。
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